金沢にはいくつかの用水が流れています。むかし、むか~しから生活に必要な
水を確保するための役割としてあるもので市民のうるおいのもとになってきた
んですよ。
たくさんある用水の中でもこの辰巳用水は一味違います。1613年の金沢城の大
火の後、殿様が防火のために作ったものなんです。つまり金沢城のお堀にもつ
ながっている用水です。しかも、当時の城下町から30メートルも高所にある城
内まで工夫を凝らして用水を引いたんです。すごい。
「伏越しの理」 高所まで水を引くために使われた技法で逆サイフォンの原理
なんと兼六園ともつながっていて、金沢の街を見たり歩いたりする際に目に触
れるお水の多くはこの用水と関係しているんですよ。 奥が深いなぁ。。。
こちらは長町の武家屋敷を流れる大野庄用水です。生活用水であり、武家屋敷
の風情を作る曲水として古くから利用されています。金沢の街並みには欠かせ
ないもののひとつがこの用水です。
そしてこちらは鞍月用水が流れるせせらぎ通りです。写真の道路左側がそうなん
ですが、すっかり観光スポットとしてお店が並んでます。かつては工場の用水と
しても利用された、やはり金沢の重要な用水路の一つです。
実は金沢って、水の都だったりするんですね。観光地の美観にも一役買って
いる用水。かつては金沢の伝統工芸である加賀友禅の染め工程にも利用され
ていたり、現在でも防火への備えや降雪時の除雪場所として生活に密着して
います。