金沢のいいとこ Kimidori-Style

もっと知ってもらいたいコト、ここにあります。たくさんあります。

金沢のいいところをゆる〜くご紹介するブログです
観光名所だけじゃない金沢の見どころをお届けしたいなって思ってます
どうぞよろしくお願いします〜 筆者: ちゃみどり

7月の金沢はこんな感じ

初夏を迎える7月の金沢にはちょっとした風習があります。

無病息災を願ってお饅頭をいただくんです。

なぜこの時期に?お饅頭?って思うんですけど、理由があるんですよ。

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氷室開き

その昔、江戸の藩政時代に加賀藩は徳川家への献上品とし雪氷を収めていたんだそうです。えぇ!どうやって?

毎年冬に降った雪や氷を氷室小屋と呼ばれる貯蔵庫に保存し、宮中や幕府が年中行事としていた氷の節句に合わせて貯蔵庫から雪氷を切り出していたんだそうです。

すごーい!溶けないのかな?今ほど暑くなかったのかな?当時の事を考えるとなんだか不思議な気持ちになります。

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仕込みを終えた氷室小屋 写真提供:金沢市

 f:id:kimidoristyle:20190721124945j:plain今では徳川家へ献上するなんてことはないのですが、風習として毎年氷室小屋へ仕込みが行われています。毎年、氷が溶けてないか気になってたりします。そしてその貯蔵庫、氷室小屋が開かれるのが6月30日、7月1日を氷室の日として無病息災を願う日になっているんです。

 

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氷室小屋から切り出された雪氷が献上品として無事に届くようにお饅頭をお供えして願ったことが始まりというわけです。このお饅頭を食べる風習が今でも残り、金沢の和菓子屋さんはこの時期に「氷室饅頭」を販売するんです。

白、ピンク、緑に彩られる酒饅頭が定番でお店によっては白あん、粒あん、こしあんなどの味が楽しめます。

この時期の金沢の人の和菓子屋さんへ行くパワーや、みんなお饅頭を食べている風習は他の地域の人にはちょっと不思議に見えるかもしれません(笑)

氷室開きが終わると夏の本番を迎えます。甲子園を目指す高校野球が夏らしさを盛り上げてくれます。今年もお饅頭食べて暑い夏を乗り切ろう!!

 

 金沢に行きたくなったら!!