金沢のいいとこ Kimidori-Style

もっと知ってもらいたいコト、ここにあります。たくさんあります。

金沢のいいところをゆる〜くご紹介するブログです
観光名所だけじゃない金沢の見どころをお届けしたいなって思ってます
どうぞよろしくお願いします〜 筆者: ちゃみどり

1月の金沢はこんな感じ

毎年、お正月になると注目される「あれ」の登場です!!

金沢市内の人は「四角」と答える人が多いのに対し、能登や加賀方面の人は「丸」と答える人が多いんです。日本の丸と四角の境目がちょうど県内のこの辺りに存在するようです。さて、これなんの話でしょう?

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実はお雑煮に入れるお餅の形の話なんですよ~!

もともと「丸」は神様を表していて神様への信仰でお餅は丸いものが主流です。しかし、武家社会の影響で四角い餅が広がったそうです。四角い餅は貢物として持ち運びに便利で、のし餅にして切ったりと作りやすいことから広まり始めたのが理由です。

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石川県では珠姫がお輿入れした頃に伝わり、城下町である犀川と浅野川の間の地域では四角い餅を食べる人が多くなったそうです。

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金沢のお雑煮といえば、澄まし汁に角餅がちゃぽんと入っているのが一般的です。

でも、お餅の角と丸が入り交ざる地域なのでお雑煮の具材や味もご家庭によってさまざまだと思います。

わたくしちゃみどりは、すまし汁のお雑煮も豚汁のお雑煮も大好き。

 

 

そしてお餅といえば、金沢にはもう一つの謎が・・・

お正月に飾る鏡餅にも金沢ならではの特徴があります。

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鏡餅といえば全国的には白いお餅の2段重ねですよね。しかーし、金沢では紅白が一般的なんです。なんと、わたくしちゃみどりも最近まで金沢の紅白の鏡餅が全国的にも当たり前だと思っていました(笑) みなさんは知ってました?

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まれに白いお餅の鏡餅もありますがめったに見かけません。実際、お餅メーカーの鏡餅も、金沢では特別仕様の紅白の鏡餅を用意しているそうです。

各家庭でつくる鏡餅も、1段はしっかり食紅を加えてピンク色に染めて鏡餅を飾ります。 

加賀藩主の前田家で紅白の鏡餅を飾っていたことが文献で残っており、この武家文化が庶民の間に伝わったと考えられています。でも、なぜ前田家で紅白の鏡餅を飾っていたかは謎なんですって。おもしろーい!
前田家の家紋が梅なので紅白梅という説やおめでたい感じを演出した紅白という説、初代の前田利家公が派手好きで紅白を好んだなど、いろいろな説があるそうです。

 

そして・・・f:id:kimidoristyle:20200103145820j:plain正月で紅白と言えばもう一つ。
金沢では「福梅」と呼ばれる紅白の梅形もなかを食べることが習慣になっています。和菓子屋さんの多い金沢ですが12月から1月はじめにはほとんどのお菓子屋さんにそれぞれの福梅が並びます。一般的な最中に比べると中の小豆の粒あんは食感が強いです。水あめを加えた粘りのある餡が福梅の特徴!

砂糖が紅白の梅にかかる雪のような演出をしています。加賀藩の家紋の梅がモチーフとなっているのはやはりお殿様へ献上するお菓子だったからでしょうか。新春にふさわしい加賀百万石ゆかりのお菓子です。

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パクっといただくと、甘さが口に広がります。あぁ、やっぱり和菓子処だな~

製法も材料も「もなか」なんですが、金沢では福梅は「福梅」なんですって!

 金沢に行きたくなったら!!